なぜ人はバックパッカーの旅へ出るのだろう?理由を考えてみる

こんにちは。モトです。

なぜ人が旅に出るのか考えたことはありますか?正直にいって、僕はありませんでした。

旅について考えることがそもそもないです。もし、旅のことをばかり考えていたら、少し現実から離れてしまって、日常生活に支障をきたす気もします。

それに、旅ばかりをしていられるほど、お金も時間もありません。

それでも旅をしたいと思うことはよくありました。気持ちに余裕が出てきたときにはいつも考えていました。いつか必ず一人旅に出よう。バックパックを一つ背負って、旅をしようと。

この気持ちはどこからやってくるものでしょうか。明確な答えは見つかりそうにありません。だけどけっして無駄な試みではないはずです。

なぜ人は旅に出るのか、考えていきたいと思います。

旅の意味とは

まずは旅という言葉の意味を考えてみます。

「普段僕たちが生活している環境から抜け出して、新しい土地に行くこと」を旅だと僕は思っていました。

もっともな意味だという気もしますが、念のため辞書を開いてみます。

たとえば新明解国語辞典では、「判で押したような毎日の生活の枠からある期間離れて、ほかの土地で非日常的な生活を送り迎えること。」とありました。意味は同じですね。

日常の生活を離れて、新しい土地に行くことが旅です。

では、どうして人は日常から離れて、新しい土地に行きたくなるのでしょうか?人が歩んできた旅の歴史をさぐってみます。

人が歩んできたバックパッカーの旅の歴史

人が旅をしてきた歴史は大きく3つに分かれています。

  1. 生活をするために
  2. 信仰をするために
  3. 自ら楽しむために

 

どうやら時代ごとに旅の目的が異なるようです。考えていきましょう。

生活をするために

人は生活をするために旅を始めたと言われています。最初に思いつくのはやはり食料を得るためです。より多くの食料が手に入る土地を目指して、人は旅をしていた。

現代ではモンゴルの遊牧民が旅しながら生活をしていますよね。彼らは、家畜が食べる葉っぱや水を確保するために、同じ場所に長く留まらず旅をしながら生活しています。

他には、敵から逃れるために旅をすることがあります。たとえば、ユダヤ人の方は歴史を見ればいつも迫害かれてきました。そのため、安心して生活するために旅を繰り返しています。

信仰をするために

旅の目的のひとつに信仰があります。巡礼のことですね。イスラム教、キリスト教、ユダヤ教の聖地のエルサレムは、多くの人々が巡礼で訪れています。

一度で良いから自分の信仰の発祥の地に行きたいと思う人がいるからでしょう。また巡礼をすることは素晴らしいことだと教えられているからかもしれません。

日本で巡礼と言えば、四国のお遍路が有名ですよね。僕がピースボートに参加した友達の中には、お遍路を経験した人がけっこういました。

自ら楽しむために

現代ではほとんどの旅の目的は楽しむことです。ビーチリゾートに行ったり、世界遺産を見たり、温泉に入ったりと楽しむために旅をしています。ほとんどが方は生活や信仰のために旅をしているわけではない。

この旅のスタイルは、わりと最近になって始まったことのようです。

次からは、現代の人が旅をする理由を掘りさげて考えてみます。

現代の人が旅を始める理由

現代の人はどのような理由から旅を始めるのでしょうか?

大きく分けると2つあります。

  1. リラックスしたいから
  2. 好奇心があるから

 

まずは旅を通じてリラックスしたい理由から始めます。

リラックスしたいから

現代の人の多くが気分転換やリラックスをするために旅行に行きます。

例えば、海や山に行き自然にふれることで、気分がリフレッシュできる。僕がついこの間行ったプーケットのビーチでは多く人が、泳いだり、日光浴をしたりと、バカンスを楽しんでいました。

また、ご当地の美味しいものを食べに行く方もいるでしょう。安くて美味しいタイ料理を食べにチェンマイへ行く。新鮮な刺身を食べに千葉へ行く。ご当地の美味しいものを食べるとなかなか幸せな気持ちになれますよね。

もう一つ例を挙げると、温泉です。これは日本人特有ですけど、リラックスしたいなあと思ったら温泉に行く人がたくさんいます。温泉に入れば体が心からあったまりますし、開放感もあります。

好奇心があるから

好奇心は止められないと誰かが歌っていた気がします。旅においては、その通りで、初めての経験を求めて旅をしている方も多いと思います。

たとえば、 海外に行きたくなるのも、好奇心からだと言えます。普通に考えれば、わざわざ危険な場所に行くようなものですからね。(実際はそこまで危険ではないのですが、慣れていないという意味で日本より危険です)

それでも、今まで自分が生きてきた環境と全く異なる土地に行ってみたい!という気持ちが、海外に行くことを後押ししてくれています。

他には、世界の絶景を見たいという好奇心です。死ぬまでには〜みたいなフレーズをよく聞きますよね。たしかに、死ぬまでには世界の絶景を見ておきたいと思う。どうせいつか死ぬなら世界を楽しみたい。

また、文化遺産がある場所に行く人もいます。世界遺産や美術館や博物館ですね。壮大な建造物を見たい美しい芸術を眺めたいと思います。理解できる、できないは置いておいて。

ここまでが旅に出る理由でした。たいして、次からは、なぜ人は旅に出ないのか考えてみたいと思います。

現代の人が旅に出ない理由

 

人が旅に出ない理由も大きく2つあります。

  1. お金がない
  2. めんどうくさい

 

まずはお金がないことについて考えていきます。

お金がない

生活に余裕がない人ほど旅に出づらくなります。もっとも大きな要因はお金です。たしかに、旅には費用がかかります。その費用の大半は交通費と宿泊費が占めます。

だけど、お金をかけずに旅をすることもできます。

例えば、宿泊代を節約する方法を考えればゲストハウスに泊まることで安くあがります。もっといえば、そこで手伝いをすると無料で滞在をすることもできる。

僕が以前働いていた東京カオサンゲストハウスでは、フリーアコモデーションをもらうための仕事が準備されていました。

海外でいえば、カウチサーフィンを使えば無料で自宅に泊めてもらえます。

めんどうくさい

旅に出ないもう一つの要因は、めんどうくさいからです。仕事が忙しいと、どうしても他のことに気が廻らなくなります。旅の準備をするだけでも、なかなか疲れるものです。

また、せっかく土日にどこかへ行っても、人がたくさんいて、さらに疲れてしまうことがあります。みんな休む日が同じだからですね。

このように考えていくと、わざわざ疲れる旅に出る必要があるのかと思いたくなってしまいます。それで止めてしまう。

まとめ

これまでの話をまとめてみますね。

最初に旅の歴史を振り返ってみました。

人は生活のために旅を始めました。やがて信仰を深めるために旅をする人も出てきます。そして現代では、自らが楽しむために旅をする人が増えてきました。

 

つぎに、旅に出る理由を考えました。

旅に出る理由は大きく2つ。

一つ目の理由は旅をすることでリラックスできるからです。

都会を離れて、自然が豊な地方に行く。そこでご当地の美味しい食事ととって、最後は温泉につかり体を温めて帰る。リラックスできそうですね。

二つ目の理由は好奇心があるからでした。

日本を離れて全く異なる新しい土地に行ってみたい。世界の絶景や文化遺産をこの目で確かめたい。お金をかけても、時間をかけても行ってみたい。すべては好奇心からでした。

 

最後に旅に出ない理由を考えてみました。

旅に出ない理由も2つありました。

一つはお金がないからです。旅には交通費や宿泊費などお金がかかりますから、生活に余裕がないと行動に移しづらい。

もう一つは、めんどうくさいからです。まず旅の準備で疲れてしまいます。仮にせっかくの休日に外出をしても、どこにも人がたくさんいます。休む日がみんな同じだからです。

あとがき

旅をすること自体が疲れる行為です。準備をするのは時間がかかりますし、お金もかかります。こう考えると、お金を払って疲れることをやりに行くようなものです。

それでも 、旅がしたくなる、旅をやめられないワケがあるはずです。そのワケをしっかり把握できれば、旅に出やすくなりそうです。

旅を通じて、僕らは一体何が得られることを期待しているのでしょう?




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ABOUTこの記事をかいた人

ピースボートに乗船して17カ国で400人の外国人にモットーを聞いてまわりました。 旅の醍醐味は人との出会いだと信じています。 村上春樹とパールジャムといぬが好き。走ったり泳いだりしてます。