かんたん!洋書の小説の読み方は英文構造にある

こんにちは。モトです。

短い文章なら、英文でも理解できる人は多くいると思います。ただ、長文になったとたん分からなくなってしまう。文章をどこでくぎっていいか、分からないからです。

洋書の小説の読み方は英文構造にある?

英文構造を理解することが洋書を読むときのコツです。

そのコツはざっくりいうと下記の4つにしぼることができます。

  1. 副詞と前置詞句を()でthat節等を[]でくくる
  2. 動詞を探す
  3. 接続詞の関係性を判断する
  4. 修飾語と被修飾語を判断する

僕は慣れているので、動詞から探します。その次に、接続詞の関係性を判断する。最後に修飾語と被修飾語を見極めます。

なんといっても動詞を見つけられれば、だいたいの英文は読めると思います。とくに洋書の小説を読む時は、動詞さえ見つけられれば、どうにかなります。

さっそく説明していきます。

英文構造を簡略するために括弧でくくる

例として、レイモンド・カーヴァーの大聖堂で出てくる一文で考えていきます。

A blind man in my house was not something I looked forward to.

by Cathedral, Raymond Caver

少し分かりやすくするために、副詞と前置詞句を()でくくります。この例文では前置詞句だけしかありませんね。(前置詞句=前置詞+名詞)

  • A blind man (in my house) was not something I looked forward to.

さらに、分かりやすくするために、somethingの後ろに省略されているthat節の後を[]でくくります。

  • A blind man (in my house) was not something [I looked forward to].

こうしてみると、なかなかすっきり見えてきます。慣れないうちは括弧を使って英文構造を簡略化してみて下さい。僕は慣れてきたので、頭の中でこの作業を行なっています。

いちおう括弧なしの文章を見てみましょう。

  • A blind man was not something.

どうやら「盲目の男は、◯◯ではない」ようです。

続いて、この文章の中からメインの動詞を見つけます。

動詞を見つける

一文の中で動詞を見つけられれば、大概の英文は理解できます。

方法は簡単で、①動詞だと思う単語を見つける。②その動詞より前にある文は名詞になるか、その文を左から右に読んでいき確認する。これだけです。

  • A blind man (in my house) was not something [I looked forward to].

おそらくwas とlookedが動詞であることは気付いて頂けたと思います。

動詞を見つけるポイントは、be動詞であるかもしくは動詞が複数形、現在形、進行形、過去形であるかです。

今回の場合は、was はbe動詞ですし、lookedはlookの過去形になっているのが動詞を見つけるポイントでした。

メインの動詞になりうるか一つひとつ確認する

まずは、was notの前にあるA blind man (in my house)を見ます。なんだか名詞句っぽいですよね。

ひとまずそのままにして、つぎのlookedの前にあるA blind man (in my house) was not something [Iを見ます。これは変ですよね。lookedの動詞になりそうな主語はすぐ隣になるIです。A blind manも主語になりえますが、lookedの間にだいぶ距離がありますし、訳してみても意味が不自然です。

英語では、主語と動詞の結びつきが強いため、基本的には主語と動詞は近くにあります。これは知っているだけで、だいぶ英文読解が楽になりますよ。

したがって、この一文のメインの名詞句はA blind man (in my house)であり、メインの動詞はwas notになります。(名詞はmanです)

ここまでで、動詞と名詞句が判明しました。この例文には接続詞がないので、つぎは修飾語と被修飾語をみつけます。

修飾語と被修飾語を判断する

ここでもう一度、副詞、前置詞句、that節などを含めた修飾語と被修飾語について考えます。

分かりやすくするために、メインの動詞を分岐点として2つの文に分けて考えます。

まず、メインの動詞より前のA blind man in my houseです。

結論を言うと、 manが非修飾語です。In my houseは 前置詞のinを使うことで、 manを後ろから説明しています。またA blindは前からmanを説明していますよね。

つぎは something I looked forward to.です。

この文章は、名詞(something)、名詞(I)、動詞(looked forward to)という構造になっています。ちなみに、Look forward to は慣用表現です。

名詞が2つ並んでいますよね。このパターンがきたら関係代名詞を疑います。something とIの間にthatが省略されていることを意識できれば、somethingが被修飾語で、I looked forward toが修飾語であることが分かります。

これまでを踏まえて翻訳をしてみると、

盲目の男がうちの家にいることを、私は望んではいなかったのだ。

となります。

つぎは接続詞を含んだ長文を説明していきます。

英文構造を簡略するために括弧でくくる

例として、サリンジャーのキャッチャーインザライで考えていきます。

If you really want to hear about it, the first thing you’ll probably want to know is where I was born, and what my lousy childhood was like, and how my parents were occupied and all before they had me, and all that David Copperfield kind of crap, but I don’t feel like going into it, if you want to know the truth.

The Catcher in the Rye, J.D Salinger

この文章のメインの動詞がisであることに気づきましたか?

はじめにIf you really want to hear about it,と続いていますが、ここはif節であるのでメインの主節ではありません。スキップして下さい。

まず、考えるべき文は次の箇所です。

  • the first thing you’ll probably want to know is where I was born

この文章で動詞を探してみるとwantとisとwasが見つかると思います。

つぎに、各動詞の近くにある主語を探します。wantにはyouがあり、wasにはIがあります。

では、isの主語はなんでしょうか?すごく離れているのですが、isの主語はthingです。そしてisがメインの動詞になります。分かりやすいように、従属節を()でくくってみます。

the first thing (you’ll probably want to know) is (where I was born)

このケースは少し特殊でしたが、基本的には動詞と名詞は近くにあります。

さて動詞と名詞が判明したところで、接続詞を考えていきます。

接続詞の関係を理解する

この文章では等位接続詞のandがたくさん使われています。

このような場合、andの次にくる単語と同じ仲間を探して下さい。よく見てみると、従属接続詞が連なっていることがわかります。

また“, and”でつながれている箇所は、すべて同じ名詞と動詞が省略されています。つまり、こういうことです。

  • the first thing (you’ll probably want to know) is where I was born
  • the first thing (you’ll probably want to know) is what my lousy ~
  • the first thing (you’ll probably want to know) is how my parents~
  • the first thing (you’ll probably want to know) is all that David Copperfield~

以上の英文構造を理解すれば、意味が分かってくると思います。

村上春樹さんはこのように訳されています。

こうして話を始めるとなると、君はまず最初に、僕がどこで生まれたとか、どんなみっともない子ども時代を送ったかとか、僕が生まれる前に両親が何をしていたかとか、その手のデイヴィッド・カッパフィールド的なしょうもないあれこれを知りたがるかも知れない。でもはっきり言ってね、その手の話をする気になれないんだよ。

村上春樹訳

太字の箇所がandで等位接続された部分の翻訳です。

まとめ

これまでの話をまとめます。

  1. 副詞と前置詞句を()でthat節等を[]でくくる
  2. 動詞を探します
  3. 接続詞の関係性を判断します
  4. 修飾語と被修飾語を判断する

まず、文章の骨格をはっきりさせるために、副詞や前置詞やthat節はとりあえず括弧でくくりました。

つぎに、メインの動詞が見つかれば、おのずと主語を見つけることができました。動詞の見つけ方はbe動詞であるかもしくは動詞が複数形、過去形、進行形になっているかでした。

そして、接続詞の関係をはっきりさせる必要がありました。andのあとにきている単語と同じ仲間を見つけることがコツでした。

最後に、とりあえず括弧でくくっていた副詞などの修飾語がどの非修飾語にかかっているのか判断しました。

あとがき

英語はパズルだと考えてみてください。とくに修飾語や等位接続詞を判断するときは、様々なパターンが考えられます。わかりずらい文章は、それでいちばんしっくりくる訳に当てはまるまで、複数のパターンを考えて読んでみるしかありません。

だんだん慣れてくると、見極めが早くなり自然と読めるようになります。とくに同じ著者の本を読めば、文体のパターンに慣れるので早く本が読めますし、理解もしやすくなります。

ぜひ試してみて下さい。




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ABOUTこの記事をかいた人

ピースボートに乗船して17カ国で400人の外国人にモットーを聞いてまわりました。 旅の醍醐味は人との出会いだと信じています。 村上春樹とパールジャムといぬが好き。走ったり泳いだりしてます。