【意味がある!?】好きな本・洋書を何度も読み返すことの3つのメリット

こんにちは。モトです。

好きな本を読み返す必要はあると思いますか?

昨日書いた記事で、英語のリーディング力を上げたければ、好きな本を何度も読もうと書きました。

洋書の小説を読んでリーディング力を上げる方法【初心者向け】

2017年11月28日

この考えに変わりはありません。ただもっと具体的に、どうして好きな本を読み返す必要があるのか考えてみたくなりました。

好きな本を読み返す気持ちになれない方に読んで頂きたい記事です。

メリット1: 新しい読み方がある

1度読んだだけで、その本の素晴らしさをすべて理解できる人はいないと思います。1度ですべて理解できたら天才です。

本を読む関心ごとによって、読み方が変わる

本の読み方は、そのときあなたの関心事によって、左右されます。お腹が減っていれば、小説に登場する食事の話に注目が集まります。仕事が上手くいかなくて悩んでいれば、物事の暗い部分が印象に残ります。

僕の話でいうと、最近、夏目漱石の「私の個人主義」という本を読みました。そのときの僕は、いまの仕事にすこし不安があって、どうしたものかと考えていたのでした。

「私の個人主義」を読んでみると、僕がいま求めていた言葉が書かれていました。なんだか漱石が僕に語りかけているような気がしました。

もし、仕事が順調なときに「私の個人主義」を読んでいたとしたら、違った印象を受けたと思います。なぜなら、関心事が異なるからです。なるほどそういう意見もあるよねと思う程度になっていたかもしれない。

このように、本を読む時のあなたの関心事によって、本の読み方が大きく変わります。そのため、たとえ同じ本を読み返しても、新たな一面が見えてきます。2回目に読んだ方が感動することだってあります。

肉体が新しくなれば、精神も新しくなる

少し科学的な話をすると、人の細胞は日々新しいものへ生まれ変わっていると言われます。そうだとすれば、昨日と今日の自分は同じ人間ではありません。ちょっと別人になります。

大きく変わるわけではないけれど、ちょっと新しい人に生まれ変わっています。肉体が日々新しくなれば、精神も日々新しくなる。このように考えていけば、一度だって同じ本の読み方がないことが分かります。

メリット2: すぐに読み切れる

すぐに読み切れるメリットについて、多くの人が気づいていないと思います。2回目にその本を読んだとき、最初に読んだ時と比べてずっと早く読み終えることができます。

内容を思い出しながら読んでいる

理由は簡単で、内容を思い出しながら読んでいるからです。ぼんやりとですが,知っている内容をなぞるように読んでいる。だから読書スピードが上がって当然です。

ちょうど今、僕が旅をしている東南アジアでジョージ・オーウェルの「1984」を読み返しました。原文で読んだので、文章は英語です。自分でもびっくりしたのですが、6時間くらいで読み終えていました。

初めて読んだ時は、すごく時間がかかったし、何度も挫折をしていたのに。やはり、同じ本を読み返せばすぐに読み切れます。また、洋書を読んだので日本語で書かれた本と比べて、読み終えた達成感が大きかったです。

このように、読書スピードがぐっとあがるので、忙しい方は同じ本を読み返してみてたらいいと思います。僕が外資系の会計事務所で働いていたときは、自分の時間がなかなか確保できなかったので好きな短編小説を繰り返し読んでいました。読み終えた後の達成感もすぐに感じられるのでいいですよ。

著者の文体に慣れている

もうひとつ理由を挙げるとすれば、著者の文体に慣れているから、すぐに読み切ることができます。

その文体に慣れていれば、リズムよく読み進められます。なにより1度読んだので、安心感もありますよね。話の流れから、ほしい情報の拾い読みもできます。

メリット3: 自分のものさしを確認できる

感銘を受けた本を読み返すことで、自分のものさしを確認できます。ものさしとは、つまるところ、生き方です。

忙しい日々の中を生きていると、これまで大事にしていたことが薄らいできます。そして、いつしか忘れしまう。そのあとどうなるかというと、人は間違えを起こします。

後悔するまえに生き方を軌道修正できる

Amazonの創設者のジェフ・ベソフさんは、カズオ・イシグロの「日の名残り」を繰り返し読んできたと言います。「日の名残り」からジェフさんが学んだことは、後悔をするときにはすべてが遅すぎるという真理でした。

僕の推測になるのですけど、多忙なジェフさんは「日の名残り」を読み返すことで、自分にとって後悔のない人生とはどんなものだろうと自問自答してきたのではないでしょうか。

忙しい日々を過ごす中でも、自分にとってのバイブルを手にとり、読み返すことで人生の軌道修正をしてきたと思います。

まとめ

いま書いてきた本を読み返すことのメリットは3つです。

  • 新しい読み方がある
  • すぐに読み切れる
  • 自分のものさしを確認できる

一度だって同じ本の読み方がないのだから、本を読み返すことが有意義でした。

そして、内容を思い出しながら読めるから読書スピードがあがり、すぐに読み切れました。

最後に、本を読み返すことで、自分のものさし、すなわち生き方を修正することができるメリットがありました。

今まで読んできた本のことを思い出してみて下さい。もう1度読んでみれば、最初に読んだ時とは違った感動がきっとあると思います

あとがき

好きな音楽はなんども聴くのに、好きな本を何度も読まないなんておかしい。僕がはじめて本を読み返すようになったときに、思った事です。

今まで好きな本を何度も読み返してきましたけど、一度だってがっかりしたことはないです。むしろ、より好きになることの方が多い。

時間の無駄だなんて思わないで、好きな本をもう一度読んでみてください。




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ABOUTこの記事をかいた人

ピースボートに乗船して17カ国で400人の外国人にモットーを聞いてまわりました。 旅の醍醐味は人との出会いだと信じています。 村上春樹とパールジャムといぬが好き。走ったり泳いだりしてます。