洋書を読みたいなら村上春樹が翻訳したおすすめ短編小説を読め

こんにちは。モトです。

村上春樹さんの小説を英語で読もうというのは有名ですよね。NHKでも村上春樹で学ぶ英語てきな本が出ています。

しかし、ぼくとしては村上春樹さんが翻訳した本を読んで、そのあと原作の洋書を読もうと言うほうがしっくりくる。

そっちのほうが生きた英語力がつくし村上さんの翻訳も学べそうですよね。

洋書を読むのに自信がない人に読んでもらいたいことを書きました。また村上春樹さんの作品が好きな人にもよんでいただきたい。

洋書は最後まで読み切ろう

できるかぎり洋書は最後まで読み切りましょう。そうでないと達成感がないし学びもすくない。もう一度読もうかなと思いにくくなる。やはり小説は最後まで読んでみないとわかんないですね。

ぼくが思うに大抵の人はいきなり洋書から読みます

洋書から読んで最後まで読み切れる人ってどれだけいるだろう。ぼくの推測では5%くらいの人たちじゃないかなと思います。

ではどうすれば最後まで洋書を読みきれるのか。

お答えします。

最後まで洋書を読み切るための方法

洋書を読み切る方法はたったこれだけです。

  1. はじめに翻訳された短編小説を読んで、
  2. 気に入ったものだけ洋書でも読む

どういうことなのかかんたんに説明していきます。

はじめに翻訳された短編小説を読む

まずは日本語に翻訳された短編小説から読んでください。

えっネタバレになる、なんて考えないでくださいね。面白い小説は何度読んでもいいものです。

たとえば好きな音楽は飽きるまでなんども聞き返しますよね。小説だっておなじで、好きな作品はなんども読み返して良いんです。

また小説は短編を選んでください。そのほうがすぐに読み切れるので達成感があります

気に入った短編小説だけ洋書で読む

つぎに、気に入った短編小説を洋書で読んでみましょう。

すでにストーリーがわかっているから読むスピードが格段にあがります。見たことのない単語に遭遇しても、ストーリーを知っているのでだいたい意味がわかります。

これが初心者のかたが最後まで洋書を読むためのコツです。この方法はぜひ試してほしい。お気に入りの短編小説を洋書で読んでいるので楽しく英語を学べます。

洋書と翻訳本を読んで気づくこと

両方を読むと気づくことがあります。

「あれ、こんなストーリーだっけ」

というのはないけれど、

こんなに素晴らしい作品だったのかと驚くことが多い。

またこんな文章はなかったぞっていう場面はよくあります。

オーストラリア人の友達が「ダンス・ダンス・ダンス」という小説が好きで、その作品の話をしていたとき気づいたことがありました。

モト
「ダンス・ダンス・ダンス」はさ、ユキが泣き出すときの暗示性について話す場面が印象的だよね。
オーストラリアの女の子
えっ、そんな話は出てなかったわ。
モト
あの話が一番の見せ場だと思ってたんだけど

二人で原作と翻訳本を読んでみました。

するとびっくりしたことに、暗示性の話はすっかり切り取られているんです。

まじか。

たしかに暗示の話なんてどうやって英訳するんだよって思ってたけど。まるまる切り取るのはどうなんですかね。

と、いうこともあります。

さてだいぶ遠回りをしてきましたが、これから村上春樹訳のおすすめ短編小説をご紹介します。

覚えていますよね、まずは翻訳本から読んでください

村上春樹訳のおすすめ短編小説3つ

ぼくがとくに面白いとおもう短編小説がこちらの3つです。

  • レイモンド・カーヴァーの「大聖堂」
  • トルーマン・カポーティの「クリスマスの思い出」
  • スコット・フィッツジェラルドの「バビロン再訪」

どれも本当におもしろいですよ。個人的には村上春樹さんの本は小説よりも翻訳が面白いなと思うくらい。

上記の3つの物語のなかで、一番読みやすいのはレイモンド・カーヴァー作品です。カーヴァーは簡素な文体で書き上げた短編が数多くあります。

大聖堂  byレイモンド・カーヴァー

“Close your eyes now,’ the blind man said to me. I did it. I closed them just like he said.

大聖堂

ある2人の夫婦の家に盲目の男が訪れてくる話です。

盲目の男は、妻が以前していたアルバイトの依頼者で、久々の再会をします。夫は盲目の男が自宅に来ることを望んでいません。そのはずだったのに、盲目の男と会話をするうちに少しずつ打ち解けていきます。最後のレクチャーのシーンは息を飲むような結末を迎えます。 

この本は短編集なので、他にも良質な小説が収録されています。中でも「羽根」、「ささやかだけれど、役にたつこと」と「ぼくが電話をかけている場所」がおすすめです。

レイモンド・カーヴァーの作品は文法が簡単なので、英文法に自信がない人でも読みやすいと思います

クリスマスの思い出  byトルーマン・カポーティ

“When you’re grown up, will we still be friends?” 

クリスマスの思い出

生まれ育った街から一度も外へ出たことがない60代の女性スックと7歳の男の子がクリスマスを祝う物語です。2人はクリスマスをお祝いするためにフルーツケーキを作り始めます。

この作品はぜひ原作を読んで頂きたい。カポーティの独特の文体に引き込まれます。とくに最後の描写は、英文でないと表現しきれない美しさと切なさがあります。ぼくはこの作品が大好きで15回以上は読みました。

押し絵があるバージョンが発売されているので、そちらがいいと思います。もちろん短編集もいいですが。

バビロン再訪  byスコット・フィッツジェラルド

“I want to get to know you,” he said gravely. “First let me introduce myself. My name is Charles J. Wales, of Prague.”

“Oh, daddy!” her voice cracked with laughter.

“And who are you, please? 

バビロン再訪

妻を失くした男が預けていた自分の娘とともに暮らそうとする物語です。男は酒に溺れて、かれの娘は元妻の妹の夫妻に預けていました。親権を返してもらおうとするのですが男の過去が原因で元妻の妹に受け入れられない。

この物語もほんとうに素晴らしい。とくに久々に再会をしたチャーリーと娘のレストランでの会話が最高です。まだ幼い彼女を大人の女性として扱うチャーリーの優しさとユーモアが感じられます。

あとがき

洋書を読みたい時期があってそのときは英語でしか本を読まなくなります。日本語からできるかぎり離れたくなる。

で、また1ヶ月とか経つと日本語がほしくなる。

チョコレートと塩せんべいのような関係でずっと飽きずに本を読めます。




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ABOUTこの記事をかいた人

ピースボートに乗船して17カ国で400人の外国人にモットーを聞いてまわりました。 旅の醍醐味は人との出会いだと信じています。 村上春樹とパールジャムといぬが好き。走ったり泳いだりしてます。