こんにちは、モトです。
僕の大好きな小説のひとつに「日の名残り」があるのですが、実はアマゾンの創業者ジェフ・ベゾスさんもこの小説を愛読されているのです。
ノーベル文学賞をとったカズオ・イシグロさんが注目されているいま、ぜひ「日の名残り」を読んで頂きたい。
「日の名残り」は、後悔をめぐる話
ジェフさん曰く、「日の名残り」は、人生の後悔をめぐるストーリーです。同僚だったミス・ケントンに正直になれなかった、後悔のお話。
人生の終わりを感じる年齢になって、老執事のスティーズンスははじめて後悔をするんです。自分が最愛の人にたいして何のアクションも起こさなかったことを。
あらすじ
お屋敷に住み込みで働く老執事のスティーズンスは、プライベートなどほとんどなく仕事に精を出して生きている。スティーズンスの仕事にたいする姿勢は徹底させていて、たとえ父の病気や同僚のミス・ケントンとの別れが近づくときでさえ、彼は仕事を優先します。
やがて人生の終わりを意識する年齢になって、はじめて、最愛の人にたいして正直になれなかった自分に後悔をする。
ジェフさんが「日の名残り」から学んだこと
後悔をするときには、すべてがもう遅すぎる。
こういう後悔をしたくないと身に染みて感じたとジェフさんは言います。
ジェフさんが小説を読む理由
人生について教えてくれるから、小説を読むんだとジェフさんは言います。小説は自分が体験していないことを体験させてくれるツールなのだと。
彼の友人には、「小説を読むなんて時間の無駄使いだ」と言う人も中にはいるそうだが、ジェフさんは聞く耳を持っていない。むしろ読んでいる本のほとんどが、小説だと言うのです。
あとがき
「日の名残り」を一言でいうと、後悔をめぐるストーリーか!と思わず膝を打ちました。
この物語は、大きくわけて二つの関係に焦点を当てています。一つはスティーズンスとお屋敷の主人との関係。そしてもう一つがスティーズンスと同僚のミス・ケントンの関係です。
ジェフさんは、ミス・ケントンとの関係の話に惹かれたようですね。僕も同じです。
ジェフさんのことがもっと知りたくなった方は、この本をチェックしてみてください。
アマゾンの創業前、当時の仕事を続けていくか、それとも起業すべきか、悩んでいたときに背中をおしてくれたのが「日の名残り」だったと語っています。
ジェフさんの愛読書も12冊紹介されていて、もちろん、「日の名残り」も紹介されています。
最後に、この記事は雑誌Wiredに掲載されているアマゾンCEOジェフさんのインタビューをもとに書きました。
気になる人は読んでみて下さい。
あと下記の記事が最初にカズオ・イシグロについて書いたものです。こちらもよかったらどうぞ。