こんにちは。モトです。
僕の大好きな作家の一人、カズオ・イシグロさんがノーベル文学賞を受賞したので、人気にあやかり作品を紹介します。
カズオ・イシグロを知らないひとへ
簡単に紹介します。
カズオ・イシグロは日系英国人で日本語は話せないそうです。
カズオ・イシグロ(Kazuo Ishiguro OBE, 漢字表記:石黒 一雄、1954年11月8日 – )は、長崎県出身の日系イギリス人作家である。1989年に長編小説『日の名残り』でイギリス最高の文学賞ブッカー賞を受賞した。ロンドン在住。2017年、ノーベル文学賞受賞。
引用元:Wikipedia
なぜ小説を書き始めたのか
カズオ・イシグロ文学白熱教室のなかで、記憶が薄れていくにつれて自分の中の日本を小説という形で残したいと思うようになった。だから小説を書き始めたと語っています。
また番組の中で、生い立ちについても言及しています。
簡単にまとめると、5歳のときに長崎からイングランドへ渡り、15歳になるころには日本に帰る予定だったそうです。人生何が起こるか分からないもので、結局イングランドに留まることになる。
小さい頃から日本の話を両親から聞いて育ったとイシグロさんは言います。
日本について、いつも自分の中で想像をふくらませていたと。
イシグロカズオを初めて読むなら
日の名残り
イギリスにある大豪邸の老執事スティーズンスの話です。
長年職務に没頭し、自分の感情を殺してきた老執事が垣間見せる一人の人間としての感情の揺れがたくみに表現されている作品です。普段は一瞬の油断もみせないスティーズンスなのですが、ともに働くミス・ケントンのまえではいつもと違う表情をみせる。やがてスティーズンスはミス・ケントンと再会を果たします。
僕はスティーズンスの気持ちがほんとうによく分かります。スティーズンスの堅気な態度が日本人っぽいようにかんじました。
もっと「日の名残り」について知りたくなった方は、こちらの記事を読んでみて下さい。「日の名残り」は後悔をめぐるストーリーであることに気づかされました。
私を離さないで
ドラマと映画になっているので、知っている人は多いと思います。
臓器提供者として生まれた子どもたちの生きる姿を描いた小説です。
僕はそんなに惹かれなかったです。翻訳された方は最後まで読んだのですが、洋書は最後まで読めなかった。ベストセラーですけど。
まだ読んだことないけど、面白そうな作品
遠い山なみの光
浮世の画家
日本のアイデンティティを持つ英国人が書いた日本を題材にした小説です。
欧米の人たちは、日本人に対するイメージをこの小説から探し出そうとしていると、カズオ・イシグロさんは話します。
欧米の人からすれば日本人はなにを考えているのか分からないからだ。留学をすれば、外国人と頻繁に接していれば、よく上がる話題なのです。
日本人はよく笑うけど、心のそこで何を考えているか分からない。もっと言ってしまえば、恐いと。
このなにを考えているかわからない日本人を知るためにカズオ・イシグロさんの小説を読む人たちがいる。そう考えるとこの小説をとおして、外国人が考える日本について知ることができるといえます。
あとがき
ノーベル賞のニュースを見ていきおいで書いてみたけど、けっこう思い出すことが多かった。
そうだ、「遠い山なみの光」を読みたいと思ってたんだとか。確かワイヤードでアマゾンのCEOのジェフさんが「日の名残り」が好きだと言ってた気がするとか。
さいごに「日の名残り」はほんとうに面白いです。
土屋政雄さんの翻訳も見事で、土屋さんが書いた小説のように感じる仕上がりです。
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