こんにちは。モトです。
メコン川の船旅があるのをご存知ですか?
タイのチェンマイからラオスのルアンパバーンまで2泊3日かけて移動できます。
この記事はながいので目次から知りたい情報だけ読んでもらえればと思います。
どうして長くしたのかというと複数の記事に分けるより一つの記事にまとめたほうが分かりやすいと僕が感じたからです。
タイのチェンコーンに行く人はたいていスローボートに乗ります。逆をいうとスローボートに乗らないのであれば、チェンコーンなんて田舎までやってきません。
だったら1つの記事にまとめた方が探す手間が省けていいなと思いました。
繰り返しになりますけど長い記事なので目次からほしい情報だけ読んでみてください。きっと役に立つと思います。
タイからラオスへスローボートで移動した感想
最初にスローボートに乗ってみた感想を書きたいと思います。
ざっくりいうと、メコン川で船旅できたのは良い経験だけれど疲れる旅になりました。正直にいって友達には勧めることはできない。こういっちゃなんですが物好きな人が経験する旅になると思います。
船旅が好きな人やメコン川になにか魅力を感じる人はスローボートを楽しめるかもしれません。
たとえばスローボートの旅についてぼくが思い出すのはつぎのような教訓ばかりです。
- 費用が8,000円ほどかかった
- タイでたくさんの食料を購入した方がいい
- ツアーに参加しないでスローボートに乗るのは勧めない
- スローボートビジネスのラオス人はうさんくさい
- 時間がたくさんあるので本があるといい
そう、メコン川についての感動ではないんですよね。なんとかスローボートの旅を乗り切ったという印象のほうが大きい。
とはいっても苦労を楽しむのが旅というものです。
ぼくが好きな村上春樹さんの「遠い太鼓」のあとがきに素晴らしい一節があるので励みにしてみて下さい。
旅行というのはだいたいにおいて疲れるものです。
でも疲れることによって初めて身につく知識もあるのです。くたびれることによって初めて得ることのできる喜びもあるのです。
これが僕が旅行を続けることによって得た真実です。
遠い太鼓(改行を編集しています)
まえおきが長くなりましたがスローボートの旅について書いていきたいと思います。
チェンコーン行きバスの予約をする
先に言っておくと、ゲストハウスでチェンコーン行きのバスを予約してもらった方がいいですよ。
予約ができるグリーンバス駅までいく交通費と予約手数料は大差がないです。グリーンバス駅まで行ったからこそいえることですが時間と労力だけがかかりました。
それでも自分で予約してみたい方はグリーンバス駅で予約をしましょう。
こちらが地図です。
バスターミナルは3つくらいあるようなので、間違いのないように。
グリーンバスターミナル2でチェンコーンに行くバスを予約できます。
バスの時間帯や値段は公式サイトを見ればすぐわかりますよ。
たとえばチェンマイからチェンコーン行きを調べると9:30発と10:30発の2便があるのがわかります。
ホームページは「green bus station chiang mai」と検索するとみつかります。
それと予約はかならずしてくださいね。ぼくは当日に乗れなくてチェンコーンの宿泊代がパーになりました。
⬇をクリックしてアゴダで宿を探してみてください!
9:30 1日目 バスに乗る
バスの予約をした翌朝9時30分チェンコーンに向かいます。
途中何回もターミナルで休憩があるのでご飯や水の心配はいらないです。トイレもバスの後部についていました。
ただ5〜7時間の移動になるので疲れる覚悟はしておきましょう。
バスのアクシデント
ぼくの乗っていたバスのキャビネットが走行中に突然開きました。
こういうのまじでいやです。
たまたまバックパックを座席まで持ってきていたので大丈夫でしたけど、大事な荷物は手もとに置いた方が無難ですね。
そして7時間後にはチェンコーンつきます。
16:30 チェンコーンに着く
バス停らしいものはありませんがチェンコーンのグリーンバスの停留所で降ろされます。グーグルマップにはグリーンバスの表示があるので確認してみてください。
セブンイレブンがすぐ近くにあるのでとりあえず食料を調達しておきましょう。
ソーセージ屋台のおじさんと仲良くなる
チェンコーンに着いたとき市場が開かれていて、ぶらぶらしているとソーセージ屋台のおじさんが声をかけてくれました。気前のいいおじさんでソーセージを1本おまけしてもらったり日本人が経営している宿があることを教えてもらったりと、大変良くしてくれた。
おじさんいわく、ひろこさんという日本人が経営している宿があるそうでなにかの縁だとおもい一泊してみました。ここでは詳細は書かないので興味のあるかたはつぎの記事を読んでみてください。パパイヤヴィレッジという宿です
18:00 チェンコーンのホテルに着く
スローボートは朝に出発するのでチェンコーンで1泊しましょう。チェンコーンは観光する場所がないのでゆっくり休むことになると思います。
僕が泊まったバーン・ファイ・ゲストハウスはなかなか良かったですよ。たった500円で個屋に泊まれました。
ここはおすすめできる宿です。あとでイタリア人のおじさんと仲良くなるのですが彼もここに一泊したようで良かったと言ってました。
⬇をクリックしてアゴダで宿を探してみてください!
18:30 スローボートのツアーを申し込む
余力と時間がたっぷりあるかたは、スローボートの予約をじぶんですることもできるようなのでもうすこし安くなると思います。ぼくはここに来るまでに疲れてしまってツアーに参加することにしました。
値段は1350パーツなので約4,500円です。ツアーはバーン・ファイ・ゲストハウスで申し込みができます。
ツアー代が高いのでバーツが足りなくなるからもいるでしょう。でも大丈夫、チェンコーンで両替もできます。
チェンコーンで両替できます
ツアーを申し込むときに現金が足りないことに気づき両替することに。
日本円を両替する場所はあるかと聞くとみんな知らないので、この記事を読んだ方はまっすぐ銀行に行ってください。
調べてみるとけっこうな数の銀行がチェンコーンにあります。
日本円からバーツの両替ができます。レートがすこし悪いけどそれは仕方がないですよね。バンコクと比べると50バーツほど手数料がついてました。
場所についてはグーグルマップで「タイ チェンコーン 銀行」と検索してみてください。4つくらい銀行があるのがわかります。
8:30 2日目 タイ出国・ラオス入国
バーン・ファイ・ゲストハウスからお出迎えのバスに乗りイミグレーションオフィスにむかいます。
ここでタイを出国してラオスに入国する手続きをします。日本人はビザの手続きがいならいので無料でラオスに入国できます。そのためビザ申請の用紙は渡されても記入する必要はないです。
ここで知り合ったイタリア人はビザに30ドルを払っていました。
またここでラオス人のツアー案内の人と合流します。そのさいにシールを渡されます。このシールを失くすと、ボートに乗れなくなる可能性があるので、十分注意しましょう。
僕は実際に失くしてあたふたしていました。幸運なことにタクシーのボディーにぼくがもらったのと同じシールが貼ってあるのを見つけてそれを自分の胸に貼りました。
9:00 ラオスにあるツアー案内所へ
ここからは戸惑いの連続になるので気持ちの準備をしておきましよう。
イミグレの手続きが終るとバスでラオスのツアー案内所に連れて行かれます。そして、ここでパンを買えと言われます。
案内所のおじさんが大声で言います。
案内所のおじさんが大声で演説を始めるのですが意外にちゃんと聞いている人は少ない。
どこで習ったんだよと言いたくなるような切り口で、案内所のおじさんは演説を始めました。
話の内容はつぎの通り。
- ボートは止まらないから必要な物はいまここで買っていけ
- ここで停泊するパークベンのホテルを予約しておけ
- 両替もここでしていけ
つまり今ここでお金を落としていけという意味ですね。内容をだいぶ割愛していますが、本来はすごく長くて、そしてこちらを不安にさせるようなことを言います。
たとえばここで食料を買わないと他に買う場所が一切ないなどです。ボートは止まることなく進み続けるので食料を買える機会は今しかないと。
この男の言い方は気にさわりますけどたしかにここでホテルの予約、両替、食料の調達はしたほうがいいです。
イタリア人のおじさんと相部屋で宿の予約をしてパンのスナックを買いスローボートに乗り込みました。ちなみに宿は1部屋500パーツ。
10:00 スローボートに乗船
ついにスローボートの船旅の始まりです!
スローボートは想像していたものより大きくて100人くらい乗れます。写真を見てわかるようにテーブルとイスがあります。トイレと売店もあるので不自由なことはないです。残念ながら売店で売っている食べ物はカップラーメンとスナックだけですが。
メコン川からなにが見えてくる?
ボートから見えるものといえばおもにこの4つ。
- ちいさな山
- ちいさな集落
- ちいさな渦潮
- 野性のバッファロー
個人的にはメコン川から見えるちいさな山や渦潮や川のながれを見るのを楽しめました。
なにをして過ごそう?
1日7時間の船旅です。ずっとメコン川からの景色を眺めているわけにはいかないですよ。
ほとんどの人がおしゃべりを楽しんだりトランプを始めたり映画を観たりしています。本を読んでいる人もいますがそれはぼくです。
ちいさな幸せを感じたのは本を読むのに疲れてふと顔をあげるとそこにはメコン川があったこと。これはなかなかいい気分転換になりました。
船は何度も岸に止まります
船が岸に止まるのはいいのですが止まり方が荒々しい。すでに止まっている船にぶつかって止まるからです。
これが毎回なのでだんだん乗客たちは不安になってきます。ぼくも船が壊れて沈むなんてことはないよねと考えました。
だいたい1時間に1回止まるので一日で7回止まる計算になります。2日間で14回ぶつかりながら岸に船をつける。
始めうちは「なんてことだ」「この船は大丈夫なのか」と愚痴をこぼしていた欧米のおじさんたちも2日目には笑っていました。またラオス人が船をぶつけているよと。
17:30 パークベンで1泊します
たくさんのラオス人が出迎えてくれます。まあ、ホテルの勧誘ですけどね。泊まる場所に困ることはないと思います。
ぼくはすでにホテルの予約をしていました。1部屋500バーツでイタリア人のおじさんと泊まったので一人当たり250バーツです。つまり876円でした。
ホテルはしっかりしています
クオリティーは良かったです。静かで大きなベッドが2つある部屋に止まりました(写真を取り忘れました)。Wifiも当たり前のようにあるので不自由はないです。
同じ部屋に泊まったイタリア人のおじさんも「思ったよりもまともな部屋じゃないか」と言っていました。
⬇をクリックしてアゴダで宿を探してみてください!
パークベンの食料は高い
どうしてもタイと比べると高い。
夕食はレストランで取りました。ベジタリアンカレーとお水を頼んで約500円。
味は美味しくて、びっくりしました。疲れていたので余計に美味しく感じたのかもしれませんが。
食事のあとに翌日の朝食を求めて売店を歩いてみてもやはりどこも高い。だいたいタイの3倍くらいの値段で売られています。
9:30 3日目 スローボートに再乗船
翌日も7時間の船旅です。全体的に飽きている印象を受けます。ぼくはキンドルで夏目漱石の「三四郎」を読んでいたのでそこまで退屈ではなかったです。
だけど本もない話し相手もいないスマホでビデオも見られないような環境に居る人はすごく退屈そうでした。
一緒に船旅をしてきたイタリア人のおじさんもなかなか退屈そうで僕らは少しずつ色々な話をしました。
彼にメコン川のスローボートを勧めたのは息子でした。
なんだか嬉しそうにイタリア人のおじさんは言います。
17:00 ルアンパバーンに着く
長い旅でしたと安心するのもつかの間です。スローボートの終点はまさかのルアンパバーン中心街から10km離れた位置になります。
つまりタクシーに乗ってルアンパバーンまで行けというのです。このときは本当に腹が立ってすぐにでもタイに戻りたいと思いました。
スローボートの船旅を終えて
それにしても長い船旅でした。スローボートはよかったけど苦労がおおかった。
イタリア人のおじさんと別れるときは、すこし寂しかった。
⬇をクリックしてアゴダで宿を探してみてください!
あとがき
今にして思えばメコン川を旅をしたという経験はいいものです。良くも悪くも記憶に残ります。
メコン川周辺に町や都市がなかったことがずっと気になっています。これについて今度記事にしてみたいです。