会社をやめてバックパッカーの旅に出ようと考えているひとは、お金や旅を終えたあとの仕事のことが気になりますよね。
心配事のひとつに「年金」があります。
旅にでているあいだ「年金」を払う必要はあるのか?それとも払わなくていいのか、よくわからないと思います。
これだけ知っておけば、安心して旅にでれる情報をまとめたので、読んでみてください。
バックパッカーが知りたい年金とは
「年金制度」は若い世代がお金を納めることで、年配の世代の生活を保護しています。つまり、若い世代が年配の世代を支えていると言えますよね。
よく聞くのが「助け合いの精神」というフレーズ。
でもこんなにたくさんいる老人を支えたくないよ、こっちは生活が苦しいんだという声が聞こえてきそうです。
たしかに老人のために年金は払いたくないと思う。それよりも発展途上国にいる子どもに支援をしたほうがよっぽど未来のためになる気がする。
でももう一度考え直してみたい。
じつは年金をはらうことのメリットはちゃんとあります。年金は「保険の役割」を担っているからです。
年金をはらうメリット
意外と知られていない年金をはらうメリットはつぎの4つです。
- 遺族年金がある(死亡保険)
- 障害保険がついてくる
- 所得税、住民税がやすくなる
- 将来もらえる年金の半分は税金である
遺族年金がある
「遺族年金」は17年間以上年金を払っている人が死んだとき、残されたこどものために支給されるお金のことです。
もし、こどもがいる配偶者だったら、配偶者も「遺族年金」をもらえます。
こどもが18歳になるまで毎年もらえるし、年間で約80万円もらえる。
将来こどもがほしいひとは「年金」を払っておいたほうがいいですね。
参照先:日本年金機構
障害年金がある
大ケガがしたときに、もらえるお金が「障害年金」。
こちらも年間で80万円ほどもらえます。でかいです。
年金を払っていることは条件になるので、未払いのままにしておくともらえなくなります。
所得税と住民税がやすくなる
「確定申告」や「年末調整」をしていれば、所得税と住民税の両方がやすくなります。
控除のなまえでいうと「社会保険控除」になるので、控除額に上限がありません。つまり、多額の年金を払えばはらうほど、所得税と住民税がやすくなります。
これは知らなかったひとが多いとおもいます。
もらえる年金の半分は税金
これも知らなかったひとが多いとおもいますが、いま年配のひとがもらっている「老齢年金」の半分は税金で賄われています。
将来もらえる年金を「老齢年金」といいます。
もう若い世代が納めている年金だけでは足りないからです。
税金はみんなが払っているので、将来年金をもらわないと損している気分になりますよね…
意外と知られていなかった年金のメリットを書いていきましたが、つぎはデメリットについてもお伝えします。
年金をはらうデメリット
「年金」に良いイメージはないと思いますが、その理由を探っていきます。
年金をはらうデメリットはこの3つ。
- 将来ほんとうに年金をもらえるか不安
- 10年間以上払わないと1円ももらえない
- 支払う年金額が毎年のようにあがっている
将来もらえるか不安
年金をはらういちばんのデメリットが、「ほんとうに年金がもらえるのか?」ということだとおもいます。
2007年のニュースで「消えた年金問題」がありました。
5,000万人分のデータが消えたり改ざんされていたと報道があります。5,000万人というと、日本人の2人に1人ですよね。
いまだに年金をもらっていないひともいると聞きます。こうなると年金を払いたくない。
でも対策はあります。
年金を支払ったことを証明できる書類を管理する
たとえ社会保険庁のデータが消えたとしても、「年金を支払ったときの領収書」や「社会保険料控除証明書」を持っていれば、客観的に年金を支払っていたことを説明することができます。
いまの時代を生き抜くには、じぶんでなんでも管理することがだいじだとぼくは思います。
でもただ管理するの考えてもやる気がでないので、ぜひ「確定申告」を意識してみてください。
「確定申告」をするのであれば、資料の保存は義務になっているし、節税することもできます。
10年間以上払わないと1円ももらえない
年金は10年以上払っていないともらえません。5年間にわたり年金を払い続けても、将来1円も年金はもらえない。一度払い始めたら、払い続けるのが得策かもしれないです。
年金の支払額が毎年上がっている
年金の支払金額は、毎年の日本の物価をかんがえて調整されています。つまり、物価がいいと年金の支払額が上がって、物価が悪いと下がります。
参考までにこれまでの年金支払額の推移を見てみましょう。
平成22年から平成31年までの9年間で、年間の年金支払額が15,720円もあがっています。
これをグラフにしてみると、いかに年金支払額が増えているかイメージできるとおもいます。
参照元:日本年金機構
年金を払う余裕がないひとは…
将来的には年金をはらいたい。だけどいまは年金をはらうほど生活に余裕がないひともいるはずです。
そういう方は年金の「保険料免除」もしくは「納付猶予」をしておきましょう。この手続きのメリットは、書類を提出するだけで、将来もらえる年金の金額が増える、年金をもらえるまでの期間を短くしてくれるなどがあります。場合によっては、年金支払額が全額免除されるひともいるかもしれないです。
書類を一枚提出するだけでできる手続きなので、さっさと済ませておくことをすすめます。手続きもかんたんで、ネットで届出書を作成して、できあがった書類を印刷して郵送しておわり。
日本年金機構で作成できるので、さくっと作成しましょう。書き方のマニュアルもあるので誰でもすぐにできるとおもいます。
まとめ
知らないままでいると不安だけど、ちょっと調べてみるだけで、すっと気が楽になることがありますよね。年金はいい例なのかなと、ぼくはおもっています。
ちゃんと払えば、60~70歳まで払い続けれるものなので、若いうちに知っておく、理解しておくことがだいじです。
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