こんにちは。モトです。
僕が洋書をたくさん読み始めて3、4年が経ちました。おかげで英語力を活かした仕事につけましたし、英文を読むことにたいして抵抗がなくなりました。
以前の僕は洋書をほとんど読んできませんでした。いや、読んできたけど、そのわりにはリーディング力が向上したとは思えませんでした。
どうしてでしょう?
多読と英字新聞に手を出してもリーディング力は上がらない
大学の多読ブースにある5ページからなる初心者向けの本を30冊読んだことがあります。3日間で30冊読みました。だけど、そのあと続けることができませんでした。
なぜなら、つまらないからです。5歳児向けの本を、大学生になって読んでいるのですから、面白くなくて当然です。
他には、英字新聞を読みました。BBC、Aljazeera、International New York Timesなどです。 でも続きませんでした。
やはり、つまらなかったんです。どうしてつまらなかったのかというと、何か情報を得たくてニュースを読んでいたわけではなかったからです。ただ英文にふれたくて、僕はニュースを読んでいたのです。
このように僕の経験上、つまらない内容の本や興味のない記事を読んでいると、長くは続かないです。続かないので、リーディング力も身につきません。
じゃあなにを読んだら良いのだろう?
洋書の小説を読んでみたら、面白かった
児童書は読む気になれないし、ニュースを読むものめんどくさい。このままじゃいつまで経ってもリーディング力が向上しないなと思っていたとき、ふと洋書の小説を読んでみようかなと思いました。
これが僕にハマりました。面白いんです。読んでいて楽しかった。面白いから何度も読み返しました。好きな小説だけを英語で読み続けた結果、1年後にTOEICのリーディングの点数が100点上がりました。
リーディング力を上げるために、僕が勧めたいのが好きな洋書の小説を繰り返し読むことです。
分からなくても、好きな洋書の小説を読む
好きな洋書の小説を読んでみて下さい。好きな映画の原作やこれから読みたい小説でもオーケーです。
とはいえ、好きな小説でも読むのに苦労する作品があります。僕の場合、フィッツジェラルドの「グレード・ギャツビー」がそれに当たります。おそらく初心者の方には読み切れない。
「グレード・ギャツビー」がどうして理解するのが大変かと言うと、複雑な英文構造や古い単語を多く使われている作品だからです。
それでも僕としては、好きなにこだわって小説を読んでほしい。好きな小説であれば、たとえ意味が分からなくても、何度もページを開こうとするはずですから。
好きな小説だから何度も読み返しても飽きない
深みのある物語は、1度だけ読んだだけでは、その魅力を理解することはできません。2度目に読んだ時に、初めて読んだ時と違った印象をうけると思います。
好きなアーティストの曲を一つ思い出してください。その曲を、何度も聴きますよね。何度聴いたって飽きないし、繰り返し聴き込んでいくたびに、新しい一面に気づくことがある。
絵画だって同じです。好きな絵画は、1度観たからといって満足できません。もう一度観たいと思わせる何かがそこにあります。
小説だって同じです。何度読み返しても楽しめます。文体が人を惹きつけるからです。
この文体に気づくことができれば、リーディング力は一気に上がります。
作者の文体に気づけば、リーディング力がアップ
繰り返し同じ小説を読んでいると、作者の文体が分かるようになります。この文体に気づけるようになれば、作者が好む英文構造が分かるので読むスピードが格段にあがります。
特有の文体は様々な形で繰り返されます。たとえば、ほとんどの作者は、好みのフレーズや単語を持っています。小説のなかにはキーフレーズだってあります。これらは反復されることで、文章に厚みを生み出します。
また文体は、他の作品でも引き継がれています。そのため同じ作者の作品は、比較的読みやすくなり、最後まで読み切れます。
最後まで洋書を読みきれそうになかったら
当たり前ですけど、たとえずっと読みたかった洋書の小説を読んでいても、全然理解ができなくて、最後まで読み切れないことがあります。
その場合は、思い切って翻訳本を読んで下さい。
翻訳本をさきに読めば、ストーリーが分かっているので、知らない単語が出てきても、だいたいの意味を予測できます。そのため、ほとんど辞書を開かなくても、英文を読み切ることができる。おすすめの方法です。
この方法については、記事にまとめてあるので、気になる方は読んでみてください。
リーディング力がつく洋書の読み方のまとめ
- 好きな小説を繰り返し読むのが良い
- 繰り返し読むことで、作者の文体が分かり、理解度と読書スピードが上がる
- 最後まで読み切れそうになければ、翻訳本を先に読む
とにかく1度読んだ本を読み返して下さい。理解度が増していることに気づくはずです。
あとがき
そもそも僕が洋書を読みはじめたきっかけは、TOEICのリーディングのスコアがほしかったからでした。TOEICで高得点を取れば、大手に就職できる。英語を活かせる仕事につけると考えていました。
いまは違います。面白い小説は原文でも読みたいという好奇心から、好き勝手に洋書を読んでいます。
きっかけは、どうであれ、洋書を読み続けてきたことはささやかな喜びです。